「振り向けば風偲び祈る」

私からの主人を想う言葉です。


25年前に体調を崩し墓地を求めた時は「先に入るのは自分だろう」と思っていたのに、まさかお墓を作る側になるとは思いませんでした。どうしたら良いのか分からないまま何件も石材店を巡り、行き詰って一番近くの石材店に向かうことにしました。


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▲平成26年3月建立 尾島節子様 (函南町・妙法寺)


聞けば息子の友達が働いているとのこと、思い切って展示場に足を踏み入れると不思議なことにとても安らかな気持ちになれたのです。他の石材店には無かった芸術的な墓石が一目で気に入り、外観はすんなり決まったのですが難しいのは彫刻です。

主人の仕事道具や思い出をたくさん彫刻したかったけれど、技術的に難しかったり彫刻にすると綺麗ではなかったり、このあたりは担当者がはっきり言ってくれたので思い切って取捨選択することが出来ました。展示場が自宅の近くだったので、気になることがあるとすぐ立ち寄れたのも良かったと思います。


最終的にお題目、主人が技能五輪に出場した証と一級技能士のバッジ、私の言葉、生前に私のお墓に供えてほしいと主人に話していたコスモスの花を彫刻しました。ご住職様直筆のお題目をそのまま彫刻するのはお寺ではまだ2件目で、ご住職様も喜んでいらっしゃいました。


文字を書いてくれたご住職様、コスモスの写真を遺してくれたお義父さん、石材店に連れて行ってくれた息子と、心を込めてお墓を建ててくれた杉山君(注・弊社工事課杉山博和)、たくさんの人の魂が入ったお墓になりました。


墓地は主人が眠っているだけでなく、いずれ自分が入る場所でもあります。お掃除し納骨室を開けて主人と語り合うことが出来、生きている自分のためにお参りし、子孫のためにその姿を見せています。主人のため、自分のため、子どものため、お墓守りを頑張っていきたいです。


担当者 沼津店 落合 真実