1)お盆ってなに?
【お盆は、1年で1番盛り上がる仏事の季節】
1年を通して1番盛り上がる仏教行事はお盆です。

仏間に提灯を飾ったり、お墓参りをしたり、施餓鬼法要もこの時期に行われます。
お寺さんの盆参りも慌ただしく行われます。お盆には檀家の家を一軒一軒回って供養をします。
お盆には死者や先祖の霊がわが家に戻ってきてくれるという信仰がいまでも生き続けているのです。

【お盆の時期は地域によって違う】
お盆といえば、みなさんはいつを連想されますか?

全国的には8月13日から15日ですよね。
ところが、地域によってはそれだけではないのです。

そもそもお盆は旧暦(太陰暦)の7月15日を中心に行われてきました。
そのため、関東地方や東北地方では新暦の7月13日から15日をお盆としています。
また、沖縄などの南西諸島では、今でも旧暦の7月13日〜7月15日をお盆とするようです。たとえば、今年(平成29年)の場合だと、9月5日が旧暦の7月15日にあたります。

【お盆の由来】
お釈迦さまの弟子に目連という方がいて、この方の伝説が現在のお盆の起源です。
餓鬼道に落ちた母を助けるために、「安居の最後の日(修業期間の最後の日=7月15日)にすべての比丘(僧のこと)に布施をすれば助けることができる」という釈迦の教えを実践して母親を助けることができたという話です。
このため、お盆では先祖供養だけでなく、餓鬼道に落ちたものへの施しも行います。お盆に「施餓鬼供養」を行うのはそのためです。

自分たちの先祖だけでなく、無名の餓鬼たちにも施しを。
こうした有縁無縁すべてのものへの供養を行うのがお盆です。

送り火、迎え火、盆踊り、精霊流し、地蔵盆、お寺さんの盆参り、施餓鬼法要・・・

死者と先祖とのつながりを感じることができる季節こそが、お盆なのです。


2)お彼岸ってなに?
【お彼岸は、お盆に並ぶ仏教行事】
お彼岸は、お盆と並ぶ大きな仏教行事です。春と秋の二つのお彼岸があり、春分、そして秋分を挟んだ前後七日間のことを呼びます。

【お彼岸は日本にしかない】
お彼岸が仏教行事と言われるものの、実はインドや中国では見られないようです。
お彼岸を仏教行事として、先祖祭祀の日として位置づけているのは日本だけなのです。

【お彼岸は、万物が行きかう季節】
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉をよく耳にします
春の彼岸は、冬の終わりと春の到来を告げ、秋の彼岸は夏の風が涼しく感じられます。
春の彼岸のころには桜の気配がしだし、秋の彼岸のころには真っ赤な彼岸花が季節を彩ります。
虫や動物などの生き物が姿を現し、また山や土の中へ隠れていく時期でもあります。
こうした季節の変わり目は境界のようなもので、草木や動物などのあらゆる万物が行き交うのと同じように、生者と死者が出会う日だったのかもしれません。

【彼岸とは、煩悩に迷わされない「あちら」の世界】
彼岸とは、読んで字のごとく「あちら岸」という意味です。
自分たちがいるこの世界(此岸)との間には川が流れていて、その向こうの悟りの世界を「彼岸」と呼びます。
仏教用語には波羅蜜(パーラミター)という言葉があり、これの意訳の「到彼岸」に由来しています。
あちこちのお寺ではこの季節に「彼岸法要」が行われますが、仏教者としての悟りへの求道と、先祖供養とを兼ねた日本独特の法要だといえます。

【お彼岸にはお仏壇とお墓参りを】
お彼岸にはお仏壇とお墓参りをしましょう。

ちなみに秋分の日は「お墓参りの日」に制定されているってご存知でしたか?
国民の祝日に関する法律でも、秋分の日を「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」と定められています。
春にはぼたもち、秋にはおはぎをお供えして、ご先祖様に会いに行きましょう。